「class A コンベンション2021」開催報告イベント

2021.11.5

2021年10月17日(日)、zoomウェビナーによるオンライン形式にて、「class A コンベンション2021」(株式会社クラスAネットワーク主催)を開催しました。
昨年は残念ながらコロナ禍により中止となりましたが、多くの方から開催要望をいただき、初のオンライン開催となりました。
今回は多くの方に class A が示す未来の薬局像と、それに向かって進む会員薬局の活動を広く知っていただける機会とするため、初のオープン開催としました。
class A 会員290名、会員以外の薬局の方35名、メディア・メーカー・薬学生55名、メディパルグループ関係者120名の総計500名のお客さまにご参加いただき、無事盛会のうちに終了しました。

 

◇オープニング:Smile!

全国の class A 会員薬局・パートナー企業・MPグループの皆さんから寄せられた笑顔のムービーから「class A コンベンション2021」が始まりました。

 

◇特別講演:「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」山口周氏

時代は昭和的価値観の「正解を出す・予測する・役に立つ」から、「問題をつくる・構想する・意味がある」にシフトしています。多くの企業が昭和的価値観を引きずったまま、新しい時代において惨敗を帰す結果となってしまいました。その典型例が携帯電話産業におけるiPhoneの出現でした。
今、時代の価値が変わり、都市のあり方が変わり、地域のコミュニティのあり方も変わってきています。薬局も、地域にとって、社会にとって意味のある存在になり得るかが重要となってきます。ヨーゼフ・ボイスのいう「社会彫刻」というコンセプトが示すのは、私たちはそれぞれの仕事において、「社会」という作品の制作に携わっているということ。薬局の皆さんは今こそ、自らの感性・美意識の力を発揮して、薬局の未来・コミュニティにおける役割を意味のある存在にしていただきたい、という言葉で締めくくられました。

 

◇ご挨拶:株式会社メディセオ 代表取締役社長 長福恭弘

MPグループが取り組むSDGs。私たちの持続的な社会の実現に向けた活動は「お薬を安心・安全に届ける」ことと「二酸化炭素の削減」です。MPグループは納品・受注・検品の効率化により、薬局の「患者さんと向かい合う時間」を創生していくことに一緒に取り組んでいきます。

 

◇活動発表:class A 会員2名による未来の薬局としての取り組み

「きっと、うまくいく!」 ハロー薬局 押切店(静岡県) 小林綾乃

薬局薬剤師だった母は、薬に関係のない、街の人の困りごとを引き受けていました。何でこんな事までやるのだろう? と思っていた私もいつしか薬剤師の道を選び、街の薬局の経営者に。class A コンベンションに参加し、キラキラとした発表者の姿に刺激を受け、自分の薬局もどのようにしたら良いかを模索していきます。私の原点は母の薬局であり、街の人が不安を解消し、笑顔になって帰っていくこと。「薬食同源」を主軸に経営理念を考え、スタッフもより健康に、元気に! をモットーに、チーム薬局としてスタッフとの連携を図りました。
そんな私がいつも心に留めている魔法の言葉。それが「きっと、うまくいく!」です。

「ワクワク探し −尾道起き上がり小法師物語−」 尾道中央薬局(広島県) 友滝恵子

薬剤師、5児の母、日本舞踊師範、薬局経営…と順風満帆にみえる私にもさまざまなピンチがありました。その度に「これはもしかしたらチャンス?!」という気持ちに切り替えてピンチを乗り越えてきました。ようやく自分の薬局を持つことができた時、薬局を駆け込み寺のようにしたいと思いました。薬局は病気になってから行くところではなく、地域のパワースポットになれれば。
私の原動力は、ワクワクする夢を描き追いかけることであり、それを支えてくれたのが、地域の人と家族でした。私にとって薬剤師はチャンスそのもの。私もこれから夢に向かって生きていきます。皆さんも10年後の夢を描きみんなでワクワク探しをしませんか?

 

◇class A 活動:「ネットワークの力で薬局、薬剤師の未来を創る」橋本薫

お二人の発表から見えてくるのは人生に夢を持ち続けること。そして勇気を持つこと。あなたの幸せの実現には夢と勇気が必要です。class A は6つのチカラで薬局の未来を支援します。それには夢と勇気を持ったあなたが必要です。
社会の需要は自らが創り上げるもの。
長寿社会の分母は「健康」であり、その需要に応じられるのは薬局なのです。
夢と勇気と class A があれば、未来に踏み出せます。今こそがチャンスです。

 

◇参加者の声

〈class A 会員薬局より〉

・同世代の女性経営者としてお二人の活動に、勇気をもらいました。来年お台場で実際に皆さんに会えることを楽しみにしています。スタッフ全員で参加します。
・短期間の予測は当たらず、もっと先の未来を見据えた経営が大切だと感じました。調剤薬局は役に立つ → ヘルスケアプロショップは地域の人へ意味がある「健康の駆け込み寺」へ、マインドシフトしたいと思いました。大変勉強になりました。ありがとうございました。
・最近、とにかくやって見る!の動きが遅くなってきたので、自分に喝を入れられました。ありがとうございました。

〈その他の参加者より〉

・従来の政策誘導の便乗した経営から、本来あるべき経営理念、経営感覚を持ち合わせた薬局の業態を考える能力の重要性が不可欠になりつつあることを明快に示して頂けたと思います。これが多くの薬局・薬剤師に浸透することを切に願います。(大学関係者)
・山口さんの視点は、まさに今の成熟した時代をうまく抽出したものだったと思います。日本のエリートが落ち込んでいる構造を明快にしてくださったことで、ノンエリートの私は救われた(笑)かも知れません。お二人の薬剤師さんにもそれぞれのお立場から、勇気と希望をお裾分けしていただきました。感謝です!(class A パートナー企業)
・日頃私自身も調剤していただきお世話になっている薬局様の現状だったり、思いや努力を直接知ることができてとても勉強になりました。
どの薬局様も「変わらなければ」「より地域の方々へのお役に立てるように」という思いが強くあることをとても感じられるお話をお伺いできました。
class A 様の目指している姿がまさしくそれで、弊社も一企業としてお役に立てればということを再認識しました。
本日は参加させていただき本当にありがとうございました。実際に会場で行われるコンベンションだと参加が難しいですが、このようなZoom形式で来年以降も会場と繋いでいただけるとこのように貴重なお話を伺えるのでありがたいです。(その他)

 

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